坂井田環作 自己紹介へ

外断熱と建材 屋根編

今回は屋根材について考えたいと思います。
屋根材は大きく分けて3種類あります。(私の考えでまとめました)

1. 陶器瓦(和瓦、洋瓦)
2. スレート瓦(コロニアル)
3. 金属板(ステンレス、カラー鋼板)

屋根の機能としては過酷な風雨の条件から雨、露をしのぐ耐久性は最重要ですが、もう一つ太陽の日射に対する断熱性も重要な要素です。

断熱性の高い順に陶器瓦・スレート瓦と続き金属板は熱伝導率が高いので使用する場合は屋根下の断熱をしっかりする必要があります。

弊社が薦める「共和の家」は屋根の断熱材に押出法ポリスチレンフォームの厚さ50mm+30mmを採用しています。これはこの地域(?地区)の次世代省エネ基準の厚さ30mm+40mmを上回る性能を満たしておりますので、金属板の屋根材でも十分対応出来ます。

その他に、金属板を屋根に使用する場合は葺き方にも注意が必要です。
まず一に音の問題です、厚さが薄い為雨音が特に高断熱・高気密の住宅では室内に響きやすいので下地に防音材を施工する必要があります。
もう一つは風対策です、台風の時期によく学校の体育館の屋根が飛ばされる映像を見ますが、これは殆どが「瓦棒葺き」の軒先部分の留め付け不足が原因だと言えます。これらについて弊社はマニアル以上の施工を心がけていますので安心してお任せ下さい。

金属板の話もしてきましたが、私のお勧めはやっぱり陶器瓦です。
スレート瓦も良いのですが10年位で塗り替えが必要になり耐候性に少し問題があります。それに比べ陶器瓦は断熱性・耐久性・防火性・耐候性どれをとっても一番優れていると思います。
ただ、難点は皆様がよく言われるように瓦一枚の重量が重い為、地震が心配という点ですが、心配要りません弊社の「共和の家」は構造躯体の柱、桁、梁はもとより小屋裏の軸組にいたるまで強度の高い材料を使用しています。
施工時に瓦の種類の中から「防災瓦」を選ばれ、瓦桟にしっかり釘留めすれば地震や台風の際にも、づれたり、めくれて落下する事もなく安全です。

次回は外壁編の予定です。

      外断熱・エコハウス「共和の家」
        (設計 坂井田環作)

1ページ (全359ページ中)