坂井田環作 自己紹介へ

「設計回顧録」ファイルNo.003

岐阜県各務原市 K様を紹介します。

【こだわり】
1)外観。
2)換気システム。

【コメント】
  K様は兄の家を見学していただき、外断熱の家の住み心地や桧造りの構造、仕事に対する確かさについて兄から説明を聞かれ、気に入っていただき弊社に建築を依頼いただきました。
  1)その当時は大阪市にお住まいでしたので、設計の打合せは電話かFAXでした。平面(間取り)が決まるまでには、余り時間は掛からなかった記憶ですが外観には時間が掛かりました。屋根の形状を切妻にするか寄棟にするかで相当迷いました。
  まだ、CADを使わない手書きの時代ですから、立面図を書き直すのにも時間が掛かりました。私自身、屋根は切妻が外断熱工法の基本、棟換気や小屋裏の換気用ダンパーの取り付けを考えるとあえて寄棟屋根は薦めませんでした。しかし、立面図を書いていてももう一つ物足りないのです。
  そこで、寄棟も作ることにしました。当時小屋裏ダンパーを取付けしていたのでドーマーを作ってそこに納めることにしました。
  出来あがった図面をK様に早速FAXしました。するとすぐ電話口で「これや、これや、やっぱり切妻より寄棟や、寄棟で決まりや!」と喜んで連絡をいただきました。私もこの外観なら「いい家になる」と確信出来たので、意見が一致して本当に嬉しかったことを今でも覚えています。
  2)換気システムについては相当研究をされているので、色々勉強をさせていただきました。夏季の床下の冷たい空気を小屋裏に揚げるセンターダクトの考え方や床下ダンパーを夏季に開放すると冷気が外に出るので、冷房運転中は開放しないほうが良いなどの弱点も色々教えていただきました。本当に感謝しております、K様これからもよろしくお願いします。

【データ】
平成12年12月完成  延べ床面積 201.80?(61.16坪)
  第1種換気  オール電化住宅

 愛知県名古屋市で外断熱・「共和の家」を造る工務店
             設計  坂井田環作

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