坂井田環作 自己紹介へ

「設計回顧録」ファイルNo.004

岐阜県羽島市 K様を紹介します。

【こだわり】
1)地盤補強 PHCパイル L−12m。
2)森林浴できる桧の板。
3)心を癒してくれる薪ストーブ。
 
【コメント】
 K様は愛知県安城市のRC造のマンションにお住まいでした。打合せは自宅のマンションでさせていただきましたが、断熱性が悪く、結露が酷いので北側の壁紙がカビ色に変色し、一部めくれている箇所がありましたので、伺ったところ幸いK様ご家族に健康の被害が出ていない様子なので安心しました。早く住み心地の良い結露やカビ、ダニに悩まされない家に住んでいただこうと、打合せの度に思っていました。

1)敷地をボーリング調査しましたが聞いていた通り、地盤が悪く建物を載せるのに充分な支持力を持った層が計画地盤面より12m深いところにありました。そこで杭打工事による補強を提案しました、費用が百数十万円掛かりましたが、「基礎工事を含めしっかりしたものを造りたい」とこだわりを持って見えたので施工させていただきました。補強は地盤の悪い土地ほど費用が掛かりますが後からではなかなか出来ない事なので慎重に考える必要があると思います。

2)玄関のドアを開けると桧の香りが今でも出迎えてくれると聞きます。それは、玄関から居間、吹き抜けから続く階段の天井に「桧の板」をふんだんに張っているからだと思います。まさに都会にいて森林浴できる感じの室内に仕上がっています。この演出は製材部を持っている共和だから出来たと思います。

 3)薪ストーブが居間の空間にマッチしています。「一見、別荘!と思われる様な室内空間で音楽を聴きながら薪ストーブの燃える炎を見ていると心が癒される」とご主人が嬉しそうに語ってくれたのが今でも記憶に残っています。
 また、点検に伺いますK様これからもよろしくお願いします。

【データ】
平成13年3月完成  延べ床面積 153.08?(46.39坪)
  第1種換気  オール電化住宅

 愛知県名古屋市で外断熱・「共和の家」を造る工務店
             設計  坂井田環作

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