今日は、今週の土曜日にお引渡し予定の瑞浪市のY様にお渡しする「熱損失係数(Q値)の計算書」を作成しました。
熱損失係数(Q値)とは、住宅の断熱性能を数値で表したもので、数値が小さい程、断熱性能が高いと言えます。
Q値が小さい建物と言えば、屋根や壁の断熱性能が高く、開口部の小さい例えば「土蔵」の様な建物ですが、開口部が小さいので、室内が暗く陰気で、人が健康的で快適に住める空間とはとても言えないでしょう。
Y様のご好意で先週の土曜日に完成見学会を開催しましたが、晴天と周囲が空地の立地条件とに恵まれ、各部屋に太陽の日が差し込み、この冬の時期に外気温が3℃でも室温が何処の部屋も17℃前後を保っていました。見学された多くのお客様が「各部屋の日当たりが良く、室内が明るく暖かくて羨ましいね」とおっしゃっておられました。
開口部が大きければ冬季の太陽の日差しを充分に室内に取り込むことが出来、室内も明るく暖かくなります、夏季は逆になるべく日差しを入れないように工夫をすれば省エネに繋がると思います。
Y様のお宅のQ値は計算の結果、次世代省エネ基準2.700W/(?・K)以下の約2.200W/(?・K)でした。予想より大きい数値でしたので内容を分析すると外壁の面積に対する開口部の比率が少し大きかったので開口部からの熱の損失が数値に影響したのだと思います。
しかし、住宅メーカーの様にQ値の数値だけで住宅の性能を判断しようとは思いません。「Q値が小さい住宅」=「住み心地の良い家」とはならないと私は思っているからです。
見学会にご来場いただきましたお客様には、寒い中誠にありがとうございました、少しでも今後の参考にしていただければ幸いです。
最後に、会場を提供していただきY様には心から感謝しております、引渡しの日もどうぞよろしくお願いします。
工務店が造る外断熱・「共和の家」
設計 坂井田環作