坂井田環作 自己紹介へ

「設計回顧録ファイルNo.011

愛知県日進市 T様を紹介します。

【こだわり】
1)無垢 無垢 無垢材。
2)高低差10mの敷地
 
【コメント】
T様は名古屋市天白区の野並にお住まいでしたが、8年前の東海集中豪雨で天白川の決壊により床上浸水の被害にあわれ住宅の移転を機会に弊社に建築を依頼いただきました。弊社を選んでいただいた経緯を伺うと「今回の水害で解った事は無垢材を使用している建材や本棚等の家具はきれいに洗って乾かせばまた使用する事が出来るが、合板を多く使用している家具は一度濡れてしまうと接着剤がはがれて二度と使い物にならない。今後、家を造る時は構造から建材に至まで「無垢材」を使用したいので、無垢材にこだわって家造りをされている共和さんに是非お願いしたい」と言っていただきました。弊社の家造りの精神をご理解いただき本当にうれしく思い一生懸命「いい家を造る」ことをお約束しました。

1)構造材にもこだわりをもたれ通常使用している物より一回り大きい断面のものを使用しました。
また、T様がご用意された無垢材の「ブビンガ」を玄関の上框や床の間の地板、カウンター、ダイニングテーブル等に使用しました。随所に無垢材の存在感が光り良い雰囲気を放っています。 

2)敷地を見せていただきびっくりしました。「水害はもうこりごり!」とは聞いていましたが、測量して見ると敷地の高低差が10m程ありここまでとは・・・
打合せは先ず建物の概略の間取りを作り車庫の位置、玄関までのアプローチ等の位置を考え擁壁や造成の計画から入りました。
T様は色々な学校の講師をなされてみえるので、知識も豊富でいつもユーモアたっぷりにお話をしていただけるので、毎回打合せに行くのを楽しみにしていた事が今でも思い出されます。

また、点検に伺いますT様これからもよろしくお願いします。


【データ】
平成13年11月完成  延べ床面積 191.43?(58.00坪)
  第1種換気  オール電化住宅(太陽光発電)

       工務店が造る外断熱・「共和の家」
             設計  坂井田環作

1ページ (全4ページ中)