少し間があきましたが、引き続き地盤補強工事のお話です。
今回は鋼管杭による地盤補強についてです。
Φ114㎜ 肉厚が4㎜ 若くは 6㎜の丸い鋼管の先に ドリルの先と表現するのは 少し形が違いますが、回転により地面にねじ込んでいく杭先を 工場で溶接により接合し 現場に搬入します.
現場では専用の杭打ち用の重機にて 回転しながら所定の位置に 鋼管杭を打ち込みます。
その際、支持層の表面から 1m以上深く打ち込む事が施工要領として決められていますので、杭の長さは地盤面から支持層までの距離に1mを加えた長さが 鋼管杭の長さとなります。
5mを超える場合は 有資格者による 現場溶接にて 必要な長さの鋼管をつなぎ 打ち込みます。
よって 支持層が深い場合に使われる補強工事であり、残土もなく 施工後が非常に綺麗で 工期も早いのがメリットですが、鋼管の材料費が高いのと、専用の杭打ちの重機が現場に入れないとか 傾斜地の現場では作業ご出来ないのがデメリットとなります。
写真は 現場に搬入された鋼管杭と現場溶接と打ち込みの作業状況です。
一本の鋼管杭を見ると 家を支える杭にしては細くて頼りなさを感じますが、40~50坪の住宅だと 35~40本を基礎下部に打ち込みますので それを想像すると 安心して頂けると思います。
次回は、柱状改良による地盤補強工事のお話をしたいと思います。
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(現場 井戸雅一)