先日、名古屋営業所近くで、着工したばかりの新築住宅の現場にて基礎工事の「墨出し」をしました。
現場管理者の手元ですが、営業担当になってから久しぶりの作業でした。
掘削した地盤の床を均し、砕石を敷いた後、防水ビニールシートを敷き詰め、捨てコンクリートを打設します。(捨てコンクリートとは、型枠や鉄筋を組み立てるために打つ均しコンクリートのことです)
打設・養生後、「通り芯」といって建物の位置をその上に描きます。
この作業を「墨出し」といいます。
住宅を建てる行程で一番最初が肝心です。この作業で寸法を間違えますと完成まで、その寸法が影響しますので、竣工時に建具の立て付けが悪かったり、90度の角度が出来ていなかったりしますと、手直しが出来ないことに成りかねません。
墨出しには、日本古来の「墨つぼ」を用います。これは本当に合理的にできていて、墨(墨汁)を染み込ませたスポンジの中を糸が通り、その糸に墨がしみこみますので、糸を伸ばし指で弾くだけで誰でも真直ぐな線を引くことができます。
この作業が基礎コンクリートを打ち込む型枠組みや鉄筋組へと進んで行く事になります。
工事が進むと見えなくなってしまう作業が住宅建築の基本だと思っています。
機会がありましたら、ぜひ現場見学して下さい。
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営業部 井戸久義