先日、緑区のS様邸の現場で水盛り・遣り方をしてきました。
水盛り・遣り方は 通称“丁張り”と言いますが、我々建築はもちろん 土木でも仮設作業を除く現場監督の現場での最初の作業です。
建築の場合は建物の配置と高さの基準を現場に現わせるように、地面に木杭を打ち その木杭に水平に貫を取付け その貫に通り芯をマークする作業です。
体力仕事に少しだけ知力を加えたこの作業は、現場のスタートの作業でもあり現場監督として責任と緊張感を感じますが、私はとても好きな作業で自分の担当現場は この32年間 どんなやりにくい現場でも必ず自分でやってきました。というか自分でやる事にこだわりを持ってきました。
これだけ計測器や道具が進歩しているデジタルの時代に、地面に杭を打つというアナログ的な作業は 何だかおかしな気がしますが、それでも私は好きです。
又、32年間に何本の杭を打ったのかと考えると なんと5000本ほどの数になります。
改めて考えると驚きです。
最近はこの作業も一人で行う事が多く、作業を効率よく 且つ 正確に行う為にいろいろ工夫を重ねてきました。
写真は丁張りの作業状況と最近の自身での一番の優れものと感じた道具の使い方です。
貫の取付け時にも使えます。
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(現場 井戸雅一)