今回も馬籠集会所の改修工事でのお話です。
先週は全国的に記録的な寒さでしたが、馬籠の地域も同様で一番寒い朝が -12℃となり 私の人生で初めて経験した寒さでした。
そんな中 工程的には東屋とかベンチ及び塀の基礎工事の真っ最中で 先週の金曜日にはコンクリート打設の予定でしたが、昼間でもマイナスの気温ではコンクリート打設は無理と判断し今週の月曜日に変更し打設しました。
月曜日は とてもありがたい事に朝から晴れており 気温も-5℃で昼には8℃まで上がる予報で 実際も温かいと思える日となりました。
しかし、夜間から朝にかけ氷点下になる為 打設終了後には 前日から用意しておいたブルーシートでの覆いを施し、ジェットヒーターを3台配置しコンクリートの品質を落とさないように最善の準備で臨みました。
準備に時間をかけた事もあり 作戦とおり完璧な養生が施せたと自負しています。
一部に金ゴテ仕上げの土間がある為、左官職人さんは 夕方6時、夜11時、夜中の3時、最後は朝方6時と 時間をみて仕上げにきてくれました。
もちろん私はジェットヒーターが3台も動いているため 火災の心配と燃料補給も兼ねて 現場で車中泊しましたので、左官職人さんの作業は一部始終見ており、この姿勢には本当にプロの魂を感じた夜となりました。
写真はシート養生の状況と 養生の中で仕上げをしている真夜中の作業状況です。
おかげさまで朝には上に乗って墨出しができるほどコンクリートは固まっており、品質には影響ないと思います。
ここまでの寒さはではないのですが、このような徹夜作業は数年に一度くらいのペースでありますが、作業が作戦通りできた時は達成感もあり 建築って本当に楽しいと思いますね!
今はこんな事をやっています。
愛知県・岐阜県の木造注文住宅
工務店が造る外断熱「涼温の家」
(現場 井戸雅一)