先週の基礎墨出しの続編
墨ツボ、墨差し、指し金は古来より大工道具の三種の神器と言われた。
「墨差し」は 真竹をヘラ状にしたもので片方は墨を付けやすく細く割り、
もう片方は先端をつぶして文字を書くようになっている。
昔は竹より作った事もあったが…。
「指し金」は 寸法を取ったり、直角を取ったり、ある時は屋根勾配、
円周を求めたりと 多種多様である。
(使い方を理解している人にとっては…)
「墨ツボ」とは、ツボ・真綿(最近ではスポンジ)・坪糸・軽子(カリコ)等で
構成されてます。
なかでも私の墨ツボは30数年使用している、愛着を持ったものです。
当時は先輩より頂いた物を使っていましたが、大きすぎて使い切れない。
自分の手(指も短く他人と比べても小さい手…)に合せた、
2回りも小さい物を探し当てた。
それ以来、実に長く愛用しているのである。
最近、普及している自動巻き取り器付のものは馴染めない。
(古い人間なのかなー?)
この愛着を持った道具をいつまでも使い続けたいものだ。
外断熱・エコハウス「共和の家」
(監督 森 俊二)