坂井田環作 自己紹介へ

「設計回顧録」ファイルNo.015

愛知県犬山市 O様を紹介します。

 
【コメント】
O様は日頃から弊社にご協力をいただいている協力業者の紹介で建築の依頼をいただきました。伺うとO様お1人と娘さんご夫婦の3人住まいを計画との事。
O様ご自身は小さい頃から体が弱く病気がちとの事で、室内の温度や湿度の差が高いと体の調整がうまく出来ず調子が悪くなると聞き、「外断熱工法」を薦めることにしました。

間取りは1日中家に居る機会が多いので、長時間過ごす居間と寝室を南向きに配置し、冬は日差しをいっぱい入れて暖かく、夏は2階のバルコニーを出すことにより日差しを遮る工夫をしました。
内装材は、なるべく新建材を使わず、無垢材を基調に弊社の桧材を壁や天井に使い、視覚や嗅覚から来る癒しの効果に気を配りました。
換気計画は、敷地の条件からすると車の交通量がさほど多くない地域ですので第3種換気でも十分対応出来なくも無いですが、前記の党利健康の事を考えると外気を直接室内入れる給気口からのホコリ、花粉、騒音、排気ガス、冷気、暖気等の影響が心配でした。そこで、第1種換気を採用して外気をフィルターに通してホコリや花粉、排気ガスの除去を行い、熱交換ユニットにより熱交換率から温度や湿度の調整を計り、小屋裏近くからの外気の導入により室内の騒音に対する影響を最大限に抑える考慮をする事により快適な温熱環境を作りました。
お引渡し後、1年点検に伺った時、インターホンを鳴らした私に対して、「はい、どうぞ。」と健康的な明るい声で迎えていただけたのは、造らしていただいた家の性能が確かな物であった事を物語っていると今でも思います。

また、点検に伺いますO様これからもよろしくお願いします。

【データ】
平成14年10月完成  延べ床面積 131.64?(39.89坪)
  第1種換気  ガスコンロ  蓄熱暖房機


        工務店が造る外断熱・「共和の家
             設計  坂井田環作

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