“木を切る“ 私が携わっている木造の住宅建築では日常的に行われているように思われがちな作業ですが、実は35年この仕事に携わっていますが“木を切る“作業は片手で足りるほどの経験しかありません。
勿論、私自らがその作業をするのではなく専門の業者さんが行う作業で その説明と立会いの経験です。
又、ここで言う“木を切る“というのは 製品となった木材ではなく、山や敷地内に立っている樹木を切る 言い替えると ”伐採“の事です。
“木を切る“ という事は簡単に思えますが、実際は技術と経験が伴う作業であり 絶えず危険と隣り合わせの作業です。
木の元に木を倒したい方向とは反対側にチェーンソーで適度な切れ目を入れ その後 クサビを打込み 倒したい方側の元にチェーンソーでV字に欠き取る その後クサビの打込みを調整しながらチェーンソーで切りながら 見事に倒したい方向に切り倒します。
傍で見ていると もの凄い迫力です。
私の経験した伐採は 山の中での別荘建築や新築物件を建ててしまうと二度と切れない場所にある樹木の伐採くらいなので せいぜいφ300mm程度の樹木ですが、大木の伐採はもっと技術が必要と思いますし、すさまじい迫力だと思います。
写真は、先回と同様 中山道 馬籠宿の集会所改修工事で行った樹木の伐採状況です。
傍にお土産屋さんや メイン通路の石畳みもある為、高所作業車を使い クレーン車で吊ながら上部より少しずつ伐採していく様子です。
つくづく建築とは巾が広い仕事ですね!
今はこんな事をやっています。
愛知県・岐阜県の木造注文住宅
工務店が造る外断熱「涼温の家」
(現場 井戸雅一)