先日、久しぶりに基礎工事の「墨出し」をしました。
掘削した地盤を均し、砕石を敷いた後、防水ビニールシートを敷き詰め、捨てコンクリートを打設します。(捨てコンクリートとは、型枠や鉄筋を組み立てるために打つ均しコンクリートのことです)
打設・養生後、「通り芯」といって建物の位置をその上に描きます。
この作業を「墨出し」といいます。
住宅を建てる行程で一番大切な作業で、寸法を間違えますと完成まで、その寸法が影響します。
世の中色々と進歩して、AI時代と言われていますが、建築でこの作業だけは人の手によって行います。
墨出し作業では、日本古来の「墨つぼ」を用います。これは本当に合理的にできていて、墨(墨汁)を染み込ませたスポンジの中を糸が通り、その糸に墨がしみこみますので、糸を伸ばし指で弾くだけで誰でも真直ぐな線を引くことができます。
その「墨つぼ」も進化し、小さくて軽くなっています。
工事が進むと隠れてしまう作業が住宅建築の一番大事で基本だと思っていますので、機会がありましたら、ぜひ現場見学して下さい。
共和木材が造る「住み心地一番 涼温な家」
営業部 井戸久義