先週に引き続き北区のO様邸のリフォームのお話で、和室の壁の塗替えについてです。
和室の壁は、柱が現しとなり その柱間を塗り壁で仕上げてある仕様が一般的で、O様邸の和室もジュラクの塗り壁で仕上げてありました。
とても綺麗に使っておられ 40年近く経った壁には思えない状況でしたが、雰囲気を変えて気分も変えたいとのご希望で塗り変える事になりました。
和室の塗り壁の下地には一般的には 下記の三つの工法があります。
①泥壁に中塗りをして その上に仕上げの壁材を塗る
②ラスボードを張って プラスター塗り+仕上げの壁材を塗る
③石膏ボードを張って 改良プラスター塗り+仕上げの壁材を塗る
どの方法も順番に塗り重ねていく工法なので、新規の場合は問題ないのですが、塗替えの場合は仕上げ壁材を一度剥がして 中塗りの状態にして その上に新しく壁を塗らないと せっかく塗った仕上げ壁が剥がれてしまいます。
実は この既設の壁を剥がすのは 塗るよりも手間のかかる作業なのです。
今回 O様邸の仕上げは③の方法でしたので、既設のジュラク壁にジェリー状の剥離剤を塗り込み 一定の時間をおき、その後 仕上げ部分のみを剥離する方法で施工しました。
写真は ジェリー状の剥離剤を既設壁に塗りつけた状況です。
その後 スクレイパー等でジュラク壁を剥がしています。
こんなに綺麗に剥がせました。
翌日に 新しくうぐいす色のジュラク壁を塗り塗替え工事は完了です。
新しい色の壁を見て O様にもたいへん喜んでいただきました。
塗替えを考えていらっしゃる方がみえましたら 一報ください。
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