先回のダイアリーでお話しましたが、今回も中山道 馬籠宿内の集会所改修工事でのお話です。
私が住宅建築に携わり始めた頃の35年前くらいから20年前くらいにはよくあった、外部に土台・柱・梁桁・軒裏を化粧として木を現した和風の仕様のお家があります。
その後、外装のメンテナンスで外壁の塗装や仕上げの塗替えと一緒に この現しにした木の洗いのご依頼も多くあり 当時は当たり前のように施工をしてきました。
ところが、外装の防火の規定が厳格化されたり、外断熱工法が普及したり、何といってもメンテナンス費用の高額といった要因で現在では 全くといっていいほどこのような仕様のお家は造られなくなりました。
今回、馬籠集会所改修工事では久しぶりの木部の洗いがあり、職人さんとも本当に久しぶりの再会です、洗いの薬剤の匂いも懐かしく感じました。
今は木材の洗いの仕事に携わる職人さんも高齢化しており、経験の必要な作業なだけに安心して任せられる職人さんを探すのも容易でなない状況だそうです。
写真は着工前と4工程あるうちの薬剤流しの作業状況と洗い終わった後の軒裏の状況です。
共和の家から少し外れていますが、懐かしい仕事が瞬間的に復活し楽しんでいます。
今はこんな事やっています!
愛知県・岐阜県の木造注文住宅
工務店が造る外断熱「涼温の家」
(現場 井戸雅一)